女性外来の内容
女性専用外来では、施設内に一切の男性をシャットアウトし、スタッフ(医師・看護師・受付)すべて窓口から診療まで、女性で行っている場合が多いため、安心して受診することができます。
ただし、男性医師も医療スタッフとして入っている女性外来もありますので、受診の際は、事前に電話で確かめ、十分納得してから受けるようにするとよいでしょう。
内容は多岐にわたり、月経不順や不妊、貧血、性感染症といった若い女性特有の問題、女性に多い膠原病やホルモンの病気、更年期障害、骨粗しょう症など中高年以降の健康障害、不眠、うつなどの精神疾患、子育てや家庭内暴力などの環境問題も対象となります。
女性外来では、まずゆっくり話を聞くということが重要なので、通常30分くらいの時間枠を設けた予約外来となっています。したがって、通常の保険診療では完全に赤字になるため、一部の病院を除いて自費診療を導入しています。
性差医療を行うという観点からは、担当医は男性医師でも構わないのですが、実質的にはほとんどの女性外来は女性医師が担当しています。総合病院の女性外来には各診療科の医師がチームを組んで行っているところもありますが、多くの病院・診療所では産婦人科あるいは内科・老年科、精神科の医師が担当し、必要があれば他の診療科・病院に紹介するようになっています。